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今日は大きな進歩があった
疑いがある医者に「患者を殺している医者がいる」なんていうカマをかけていった末に、殺そうとしている犯人は昨日書いた私と幼なじみを良くしてもらっている医者と分かった
そんな人がいるんだぁー、と顔を冷や汗を流しながらごまかしていたのですぐに分かる
確か名前は……なんだっけ?
私が愛する幼なじみなら毎日会っているので分かるだろうが、たまにしか会わないし、そもそも興味が無い私は覚えていない
顔は覚えているので大丈夫だろう
後、流石にその場では殺せなかった。聞いた場所が病院のホールだったから仕方ない
とにかく、どうやれば食い止められるのか
私は考えた、必ず止めさせる方法を
だけど、前提があり、警察には相談出来ないことだ。私が相談しても、このことを知られたくない病院側がもみ消してしまう
それに私が物的証拠を持ってこれなければ、もみ消す必要もなく、警察は私の事を相手にしないだろう
ならばもう、患者を殺すことが出来ない体にしてしまえばいいんだ
人を殺した奴には相応の罰を
実行は今夜の夜中、いや、明日の0時以降
でも、悔しい。今すぐにでも助けてあげられるのに
そう考えていると、やっぱり私は何の権限もない、無力な一般人だと思い知らされた
でも、足掻かなきゃ。私が頑張らなきゃ
「私が守るんだ、私が戒を…
必ず、守ってあげるから…」
思わず呟いた言葉と共に、ポタポタと涙がノートに染み込んでいった
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