▽プロローグ

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私は満開の桜に見とれていた。 風が吹き、枝が少し揺れ花びらが散る。 ザァ…… 風がそれを繰り返す。 春にしか見れない光景。 出逢いはその時だった。 「あんた…髪に桜超のってるよ?」 「えっ?!」 私は急いで頭を手ではたき、花びらを落とした。 ぱらぱらと花びらが落ちた。 「うん、とれたとれた!」 「ありがとです・・」 「ははっじゃあな」 「…はい・・・」 ボーッとしすぎた・・・ すっごい恥ずかしい。 あの人私と同じ制服で同じネクタイの色してたな・・・。 同学年かな。 私は今日入学式。
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