🌷思い出の歩道橋🌷

1/1
前へ
/11ページ
次へ

🌷思い出の歩道橋🌷

小さな町の目印の 小さな歩道橋がなくなるんだって 小さな頃に 町で1番大きなスーパーへ向かう途中 おばあちゃんと手を繋いで 渡った小さな歩道橋 幼い頃 お兄ちゃんが「ほら、揺れてるよ」って ジャンプするから 怖くて泣き出した 歩道橋の上 上から見下ろす 車の流れが なんだか不思議に思えた 近所の子と歩道橋登って 向こう側の道へ渡る途中 なんだか 大冒険が始まる気持ちになった 歩道橋の上 小さな町の目印の 小さな歩道橋がなくなるんだって 早く大人になりたくて 背伸びしたりしたけど 夕日が沈んだ後の歩道橋 灯りが眩しくて やけに寂しくなって 足早に帰った日もあった 初めて恋をしたあの頃 夏祭りに誘った 待ち合わせた歩道橋の上 あの人は来なくて 親友と泣き笑い向かった夏の日 いつの間にか 時は流れ 時間に追われる毎日で 車で通る歩道橋の下 頭の中は『今』の事でいっぱいで 歩道橋の上から見る景色さえも 忘れてた… お別れを 告げに行くよ。。。 なんにも変わらない あの頃と同じ景色は 息詰まった私の心を 優しく癒した 小さな町の目印の 小さな歩道橋がなくなるんだって なにも変わらないと思っていたこの町も こうして変わっていくんだね 大丈夫。。私まだまだやれるよ。。。 ありがとう 小さな歩道橋 ありがとう これからはずっと心の中に…『思い出の歩道橋』
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加