1章

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「さて、では次に君だな?」 こんどは俺の横の女の子の方に視線をやる。 すると丁寧にお辞儀をして答えた。 「えっと、蟻我瀬 梨沙(アリガセ リサ)と言います。 不束者ですが、よろしくお願いします」 『よろしく~』 「さて、それでは質問タイムだな。 みんなで好きなだけ質問するといい」 「その前に1ついいですか?」 「なんだ水谷?」 水谷と呼ばれた女の子が先生の方を向くと、その隣にいた背の高い女子も一緒に立ち上がる。 「この子たちの役職はどうするんですか?」 「ふむ。 水谷、そんな些細な事は気にするな。 考えは出来ている」 そう言うと、今度は1枚の紙を取り出してきた。 そこには『生徒会役員表』と書かれている。 「正式に役員として認められるのは、この紙を理事長に出してから初めて認可される。 まぁ、今からそれを出すわけだが……一応これで問題はないだろう?」 先生はペンで何か書いてから、もう一度見せる。 そこにはこう書かれていた。 生徒会会長……水谷 亜弥 総務……五十嵐 楓 副会長……長瀬 隼 副会長……藤堂 瑞希 書記……蟻我瀬 梨沙 会計……藤堂 雫
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