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次の試合、いつものように足が震えた。
勝たないとと思うばかりに肩に力が入る。
だけど、今までと違ったのは、最後まで諦めない気持ちがあったこと。
一回戦、何とか勝った。
ヨシ、やれる。
少しずつ自分の本来の実力が出せるようになっていた。
俺の小さなサポーターも応援に来てくれていた。
とうとう、決勝戦まできた。
相手は全国大会常連の吉田君。
ほとんどの選手を15分以内に倒して決勝に駒を進めている。
だれが考えても、俺の負けは確定的だ。
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