初仕事

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「……!イヴ伏せて!」 突然の銃弾の嵐が後部座席の二人を襲う 「ちっ、あのミノタウロスのマーク、ルミネスの残党共か」 そう言ってエリックは並走している横の車を睨みつけた 「イヴはそのまま頭下げてて」 アギトはベルトにしていたハンドガンを抜いた 「アギトきゅんの実力、お手並み拝見っと」 楽しそうに笑うエリック アギトとしてはそんな笑っていられる状況ではないが 撃たれて割れてしまった窓からゆっくりと顔をだすアギト そしてサブマシンガンをもった人間の右手 アギトはこちらから見て左手に向けて弾を放つ 彼、いや彼にかぎらずこの世界の軍人なら皆持っている気送(エナジー)式ハンドガンとは、自分の気(エナジー)、もうすこしファンタジックに言ってしまえば元素や魔力といったところだろうか エナジーを敵に打ち込み、生かすことも殺すこともできる またエナジーを弾ではなく 火炎弾や硫酸弾、散弾などの撃ち出す弾の種類を変えたり 撃ち出す弾にさらに違うエナジーを取り纏わせることもできる たとえば火や氷、電流など 気送(エナジー)式ハンドガンは様々な使用方法があり、弾を消費しなくて済む もちろん、装弾することも可能 この世界に生きている人間は皆、エナジーという力を使うことができるので とても利用しやすい武器の一つなのである
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