4人が本棚に入れています
本棚に追加
「やっと着いたぁ」
「ようこそおいで下さいました。イーヴィア・ハミングウェイさん」
イヴ達を迎えてくれたのはアッシュリア帝国の帝国軍所属のギルバート中佐であった
彼は帝国の暴れん坊将軍と呼ばれており
機嫌が悪くなると荒れ出すという噂が広まっている
「ああ、お出迎えごくろーさん」
イヴは彼を軽くあしらい、商談用にセッティングされているパイプ椅子に腰掛けた
その大きな態度にアギトは呆れていた
中佐のようなお偉い方にあの態度とは一体イヴは何を考えているんだと
まぁ、彼アギトは彼女のその態度も商談の戦略のうちに入っているのだろうと推測はしている
「早速、商談に入らせて頂きます」
中佐もイヴの向かい合わせのパイプ椅子に座る
中佐の部下達は武器を構えた状態で整列している
もちろんアギト達もイヴの近くで銃を持ったまま立っている
「とりあえず、今の戦況は?」
イヴは足を組んで中佐に訊ねた
「私達帝国軍が勢力を押していますがただ……」
「怪我人も多い……だから救急セットや薬や包帯等が欲しいと。でも、それなら別に私に頼む必要ありませんよね?」
鋭い眼光で中佐を見つめるイヴ
最初のコメントを投稿しよう!