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「ご名答。実は貴女が作った回復薬を頂きたいのですが……」
「ああ、ヒールドリンクね。だったら……」
ヒールドリンクとは彼女が錬成した回復薬で
飲むと筋肉の疲れがとれたり、傷の治癒能力が早くなると言った飲み物。いわば栄養ドリンクみたいなものである
「いえ、私はそのヒールドリンクの改良品であるヒールドリンクαが欲しいのです」
「あれはまだ研究中のドリンク。まだ完成していない商品をお渡しするわけにはいきません」
イヴは中佐を睨んだ
よっぽどこの戦争に勝ちたいのであろう
その理由も人々の命を守るという事ではなく、自分が大佐へ昇格するためなのだろうと彼女は推測した
「渡さないのであれば……」
中佐のその言葉の続きは不要だった
なぜなら行動で表しているからである
中佐の側にいた五人の軍人がイヴに銃を向けた
その空気を読んだからか、アギトも同じようにハンドガンを構えた
「ヒールドリンクαを渡して貰おうか!」
そう言って中佐も懐に入れていたハンドガンをイヴに向けた
「い・や・だ」
イヴが言葉を発した瞬間、五人の軍人と中佐がイヴの頭部に向けて弾を放った
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