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「そうそうアギト、君にはまだ三つの義務を言ってなかったね」
「義務?」
車に揺られ、彼は首を傾げた
「一つ、どんな敵でも殺してはならない。狙うなら手や足を狙うといい」
車内で三つの義務について説明する
「なぜなら敵の手足を狙って、怪我をさせた方が、敵側の仲間が恐怖心を煽り、精神的ダメージを負わせるから」
アギトは自分なりの論理を口にしてみた
「そうそう、敵を殺してしまったら敵側の仲間に恐怖心より憎しみの感情が勝っちゃうからね」
運転しながらエリックも説明を加えた
「それにウチは軍やら警察やら政府やらと法律に煩い奴らと契約してるもんだからさ、殺し屋との契約や商談はしないし、殺人の依頼は一切受け付けない」
「二つ目は?」
ハンドガンのメンテナンスをしながら訊ねるアギト
正直彼は今内心驚いていた
てっきり人殺しを平気でするような連中かと思っていたが、そうではなかったようだ
「二つ、何があっても、自分の体を大事にする事。自爆とか自殺同様の事をしたらダメだからね!」
彼女は念を押してアギトに言った
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