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「俺が死んでも、誰も悲しまない」
彼は自分のハンドガンをみつめた
「アギトは悲しまなくても私やイズー達家族が悲しむ」
「ああ、そんな淋しい事言うなよ。俺達はもう家族だろ?」
そう言ってエリックはチラッと後部座席にいるアギトを見た
「わかった。自分の戦闘能力でどうにかする」
とは言ったものの、自警団に所属していた頃は毎日が戦争で人が一人も死なない日なんてなかった。彼アギトは常に自分の命を犠牲にする戦い方を覚えさせられた
それ故に、なかなかその戦い方を身体が忘れないのだ
「うむ、そして三つ!私を全力で守る。以上!」
「以上って姫……」
エリックはイヴの言動に呆れながらも車を走らせたのであった
一方スタン達は……
「あの坊主、どう思うか?」
「私は嫌いではありませんわ。少し子どもらしくない所が気に入りませんわね」
シャロンは車窓から風景を見ている
「それは仕方ありませんね。アギトは戦場で育ったと言っても過言ではないですから」
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