春風にのせて

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な…なんだ?衿を注意しなかった俺に苛立っているのか? それとも机をカタカタ鳴らしてるのがうるさかったか? 視線を不快に思った文斗は、彼女を睨み返した。 すると彼女は無表情のまま、文斗から目を背け、前を向いた。 なんなんだ こいつ… 少しカンに障ったが、常に他人に無関心であるが故に途中からそのことなど忘れ、結局最後まで読書に耽った。
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