ハジメテノシュウカイ

4/9
前へ
/9ページ
次へ
「そこのボクゥ~見ない顔だナ?新しく来たんかい?」   全身黒一色の男が言った その右側には細身の男 左側には傷だらけの男が居る     「あ…うン、昨日着いたばっか。」   ミケは緊張しつつも答える     「ふ~ん?で、名前なんつーの?」 黒づくめの男はにやにやしながら俺を見ている   「ミケ。君達は?」 俺は早く友達が欲しかった だから、ちょっと悪そうな奴等だったが積極的に話かけた     「俺ァ…見ての通り…周りからはクロッて呼ばれてる」   (クロ…か。歳は多分俺の1コ上辺りカナ)   クロの右に寝ていた細身の男が口を開く 「僕はカオル。ミケやん、あの店員に話しかけられてデレデレしてたデショ?」   「ミケやんッて…」 俺は戸惑った   「気にすんなよ。コイツァ変なあだ名付けたがるんだ」 空を見上げながらクロが言う     「クロりん、ヒド~イ」 クロを横目にカオルが言う   カオルはよく喋る 「で、なんで?あの店員に話しかけられてチョットドキドキした?」   「う…ん、あんなに綺麗な人ハジメテだったから」 俺は恥ずかしがりなから答えた     『アハハハハ』 …クロ、カオル、傷だらけの男は同時に笑いだした
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加