ハジメテノシュウカイ

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「そ…いえば…さっき言ってたのは?」 俺は尋ねた   「あン?何がだ?」 クロが言う   「売れ残ッた…弁当ッて…?」 俺はクロに向かって言った   …クロの顔がまた笑っている     「このコンビニでは弁当を売っているんだが、人間は時間が経った弁当を捨ててしまうんだ。さっきの店員はそれを俺達にくれるワケよ」 ソルジャーがハキハキと喋る   やはり間髪入れずにカオルが喋りだした 「人間は“賞味期限”ってのを過ぎた食べ物は嫌がって食べたがらないんだよ!」     「流石だな!カオル!“ショーミキゲン”なんて言葉よく知ってるな」 クロはカオルをホメた   カオルの知識には俺も関心した 「へぇ~よく知ってるね、そんな人間用語」       「俺とソルジャーは野良なんだが、カオルだけは飼い猫なんだよ」 クロが言う       「ミケやんもゴミ漁りした事無いの?もしかしてミケやんも飼い猫?」 カオルはニコニコしながら言う   同じ境遇の仲間が欲しいのだろうか?
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