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「…………」
グリーンが、じっとレッドの横にいる少年を睨んだ。少年は居辛そうに体を起こした。
「…………何?」
「お前、狗なんだろ?」
「…………」
「レッドの狗なら、どうしてレッドにリングを渡さない」
「………………」
睨みあう2人の間でレッドがぽりぽりと頬を掻く。
「……どうしてレッドが実習授業に出ないか、まさか分かってないなんてこと、ないだろ」
「…………、」
「リング1つも持たない生徒なんて、……こういう言い方はしたくないが、」
「あのねぇグリーン」
「…………レッド、」
「こいつは俺の狗じゃあないんだ。だからリングなんて無い。それだけだよ」
「………………」
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