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「あ」
男子生徒の目が明るくなった。グリーンの後ろを指差して彼はこう口を開く。
「サボリ転入生が来た!」
振り返ると、
そこには噂の幼なじみが立っていた。
「んぁ?」
席についていた数人がガタガタと立ち上がる。注目の的であるその転入生は、教室の入り口で眠そうな声をあげた。
「……何かあった?」
生徒たちが集まってきたのを不思議に思ったのか、転入生はキョロキョロと辺りを見渡したあと小首をかしげた。
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