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『6.総評価について』
ホワイトボードに書かれるは、最後の題目だった。
「全体的に拙ったように思えたんだよ」
部長は言う。
相変わらず、辛辣だ。
「で、でも、才能に問題があるのではなく、執筆量が足りてないだけなんだと思いますよ」
努力も才能と言うが、確かに、姫先輩の言う通り《執筆》という実践経験が少ないだけなのであろう。
「描写力さえ補えれば、すぐにでも面白い作品になる筈だと、俺は思うぞ」
それが難しい訳だが……。
「取り敢えず、最終的な結論としては、」
『気を落とすなかれ! これを糧にレッツゴー!』
ホワイトボードに書き殴られた言葉は、とても力強い気がした。
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