あの一言で

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おー暑い。 額の汗を拭いながら俺は窓を全開にする。 まだ教室には誰もいない。ただ1つの机の上が彫刻刀の切り傷で埋めつくされているだけだ。 そこは俺の机ではないのだが……。 指を立て机の傷をなぞる。 そこには、悪態の数々がびっしりと敷きつまれていた。 その机の端、本当に小さく"頑張れ"と書かれている。それは……俺が書いたもの……。 この机の主、俺の親友兼幼馴染みは先月から学校に来なくなった。
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