何故か婚約者ができました

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現在魔王城の前。 ユイト「まさか鍵がかかっているとは…」 そう! 門に鍵がかかってるうえに門番もいない。 つまり門の前をうろつく不審者状態な訳だ。 「貴様、魔王の手下か」 「お兄ちゃん…」 なんか来た。 あれか、魔王に親を殺された的なやつか。 「俺はザクロ、妹のサクラと共に両親の仇を取りに来た!」 やっぱりか。 ユイト「で?」 ザク「そこを通せ」 サク「お、お願いします!」 ユイト「無理、お前に魔王殺されたら困るし」 ぶっちゃけ勝てないだろうけどな。 ザク「仕方ない…力ずくで通る!」 サク「すみません!『ホーリーレイ』!」 検索の魔眼で見る限り光と氷属性を持ってるみたいだな。 つまり光のレーザーの魔法。 ………斬るか。 創造の魔眼で刀を創り、縦に真っ二つに切り裂く。 すると斬ったレーザーで死角になる位置からザクロが槍で突きを放ってくる。 それを素手で受け止め魔法を撃とうとしているサクラの方にザクロごと投げる。 ザク「くっ!」 サク「きゃあ!」 二人は体勢を崩してしまうが、すぐに立ち上がる。 ユイト「…正直面倒だな」 二人を創造した鎖で縛る。 ザク「くそっ!」 サク「お兄ちゃん…」 ユイト「勝ち目が無いってわかったか?勝ちたきゃ勇者でも探しな」 鎖を解く。 ザク「…解いてもいいのか?」 ユイト「別に俺は魔王の部下じゃねーし捕まえとく理由もないからな」 サク「じゃ、じゃあ魔王を殺されたら困るって言うのは…」 ユイト「勇者が倒さなきゃ意味がないしな」 ザク「……………」 何考えてるんかね? ザク「…次に会うときは勝ってやる」 サク「あ、待ってお兄ちゃん! また会いましょうね」 うし、じゃあ門壊して入るか。
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