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体の肉を削ぎ落とすが如き反動が無慈悲に男の体を襲い、その鍛え抜かれた肉体へダメージとして蓄積される。
渾身の力で食いしばった歯茎からは出血し、顔をつたって地面へゆっくりと染み込んでいく。
「くたばりやがれ! 化物め!」
相対するのは戦車ではない。まして飛行機でもなく、何か小さな物である。
人影だ。ただの人、一人に向けてミニガンを使用し、殲滅しようとしているらしい。
その人影には弾丸が届いているはずだが、冷笑を浮かべ佇んでいる。
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