小さな命

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『お疲れ様、嶺』 「うん」 あたしの頭をナデナデしながら優しい微笑みをくれる 『三人とも無事で良かった…』 「不安だった?」 少し涙目になるマリアにそう問いかけてみた 『そりゃ不安だったよー。出産て命懸けなのに、双子だしさぁ…大丈夫って言われても保証なんてないでしょ?だからすっごい不安だったよ』 まぁ確かに…出産で命を落とす人だっている そう考えると、世の中の母親は皆命をかけて子供を産んでいるんだ そして我が子の為なら母親が強くなれるのも分かる気がした 「もし…もしもの話ね?あたしと赤ちゃんどっちか諦めなきゃいけなかったとしたら、マリアはどっちとる?」 少し意地悪な質問…というより、あまり考えたくもない話だけど、何となく聞いてみたかった
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