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しかし、
「……貴様らが私たちの世界を荒らしているのは棚上げするわけか」
相手をクロアだと断定し、両手に双剣を瞬時に生成し構え、怯まずに言い放つ。
隣にいたエランは、彼の態度に少し驚愕したが、すぐに取り繕い、相手方を睨みつけた。
『それとこれとは話が別だ。とにかく――』
マントを翻し、己の持つ長槍を構え直す。
『――邪魔だ、失せろ!!』
穂先を素早く振る。再び群青色の炎がそこに現れ、雄志たちに詰め寄る。
「っ!」
さすがに攻撃パターンを読み、二人ともそれを回避する。
『おらあっ!!』
すると、間髪を入れずに、槍を持つ者は跳躍し、雄志のもとに到達した。
「くっ!」
とっさの判断で、持っている剣を交差させ、槍の攻撃を防ぐ。
それにエランが、
「っ!」
加勢せんと、神力の具現化したものを敵にぶつける。
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