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「ククク、風が凪いでいる…」
のび太は、窓の外を見ながら呟いた。
「のび太君、今日は無風だよ」
隣でドラえもんがどら焼きを食べながら言った。
「ククク、青猫よ、貴様には分からないだろう。この風が混沌の時代の幕開けを知らせている事を!」
「そうだね、ぼくは明日、人と会う約束があるんだ、早めに寝るね」
のび太を軽くあしらうと、ドラえもんは、押し入れの中に入っていった。
「ふん、あの猫にでも会いに行くんだろう。まあいい、僕も寝るか」
のび太はあらかじめ敷いてあった布団に入り、眠りに落ちた。
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