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「よう、のび太ぁ」
のび太が学校に着くと、スネ夫が話しかけてきた。
「ふん、骨川か、何の用だ」
「相変わらず変なしゃべり方だなぁ」
「ククク、貴様のような一般人には理解できないだろうな」
「お~、カッコいいでござるよ。野比氏」
のび太とスネ夫が話していると、突然、メガネを掛けた筋肉質の男が話しかけてきた。
「あ~、おはよう、ジャイアン」
「剛田か、貴様には分かるようだな」
「野比氏のやることはいつも拙者の度肝を抜くでござるよ」
ジャイアンはまるでオタクのようなしゃべり方になっていた。
「そういえば、二人とも、宿題やってきた?」
「あんなくだらない事を、この僕がすると思っているのか?」
「さすが野比氏、そこに痺れる憧れるぅ」
「ああ、ここにはぼくしかまともな人間はいないのか……」
こうして日常は過ぎていく。
日常を壊そうとしている者がいることにも気がつかずに。
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