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「む?」
のび太が『違和感』を感じたのは、学校から帰ってきてすぐの事だった。
「なんだ?まだあの青猫は帰ってきていないのか?」
ドラえもんが一日いないことなど、めったにないのだ。
ドラえもんは、『いってらっしゃい』を言わないことはあっても、『おかえり』を言わないことはなかったはずだ。
少なくともここ数年は。
「なにか、嫌な予感がするな…」
のび太はこれから起こる可能性を何個か考えたが、どれもピンとこなかった。
「まあいい、どうせそこらの野良猫に発情しているんだろう」
僕は新しい設定を考えねば、とのび太は、さまざまな設定が書かれている『暗黒帳』を取り出した。
「今度の能力は、死の弾丸〈デス・バレット〉だな。しかし…これでは少し…ならこれなら…」
のび太は、そのまま自分の世界に入ってしまった。
感じた違和感は、決して無視してはいけない事だったのに。
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