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「だって崎原…。お前、俺がカンの中身を見たからおこってるんだろ?」
それを聞いた崎原は、頭を左右に振り不審な顔をした。
まるで、変なものを見るような哀れみの目だ。
「何を言ってるの?私はただ、あんたにそのカンの…その…、写真の意味を教えてあげようかなー…なんて思ってるだけなんだけど」
ん?教えてくれる?写真の意味を?
………………………。
俺は少し考えた。そしてすぐ答えがでた。
俺が間違えてたのかー!なんか勘違いしてた。
俺は頭を抱えうずくまった。
周りからみれば、ただの校門の前でうずくまってる変な人状態だ。もう何なんだよ。
それを気にした崎原は咄嗟に、俺のワイシャツの襟をつかみ、強引にファミレスのほうに連れていこうとした。
「ちょ、ちょっと待て!危ないから!襟をはなせ!」
「あんたがあんなところでうずくまるからでしょ!早く行くわよ!」
いやそうじゃなくて!本当に、バランスが崩れそうでやばっ…
そう思った瞬間。
俺は案の定バランスを崩した。
そして崎原も巻き添えになった。
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