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現在の状況説明。
俺の腹の上には崎原の足があり、俺の頭はコンクリートの道路に打ち付けられ、崎原は俺の頭とは正反対の方向に頭がある。
つまり…なんの儀式だ?
絵面がシュール過ぎて何も言えない。
「ちょっとあんた…、なんで急に転ぶのよ」
頭を押さえた崎原は言った。
「いや、ちょっとまてよ…。崎原がこんなところを持って急がせようとしたから転んだんだからな」
そう言いながら俺は、ワイシャツの襟を指差した。
「たっ確かに…それはそうかもしれないけど…」
そして声がこもった。ゴニョゴニョと何かを言っている。
「ま、とりあえず行こうぜ。ファミレスで教えてくれるんだろ、写真の意味を」
崎原は首を縦に振り、頷いた。
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