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でもその性格がきついのが逆にいいとか、言ってる変な奴もいるらしいけどな。
俺はひとつ溜め息をした。
『キーンコーンカーンコーン』
終わりのチャイムがなった。
ついに放課後だ。一気に体の力が抜けるのがよくわかる。
俺はてを上に伸ばし、体をのばした。
さて、今日は早く帰れるんだ。さっさと教室から出ていくか。
椅子のしたにある鞄を取り出すと、机の中に入っている教科書を全部つめた。
そしてもうスピードで教室を出ようとする。
「高城!」
誰かに名前を呼ばれた。
というか…この声は、中嶋だ。
まだ俺を誘おうとしているのか?
「だから、今日俺は用事があるんだよ」
「あー、そういえばそうだったな。悪い…忘れてた」
記憶力乏しすぎる!
俺は呆れて、首がカクッと俯いた。
そして俺は再び歩きはじめた。
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