苦手だ!!

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ん?誰だあれ…。 一階のトイレの前。そこに長い茶髪の女子がいた。 しかも…、トイレはトイレでも 男子トイレだ! …これはどういうことだ。 というか、あの女子って…。 うちのクラスの委員。学校で一位二位を争うほどの美貌をもつ。 成績優秀、運動神経抜群… 誰が見ても完璧人間。 それが… 「崎原か?」 俺は話しかけた。初めて崎原に話しかけた瞬間だった。 崎原はビクッ…と体が動き俺の方を見ると、赤い顔をして速足で下駄箱のほうへ向かっていった。 無言で。 俺の顔をみて、逃げていくようにこの場を去った。 ………なんだろう…。 正直傷ついたな…。まあ、いいけど。
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