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俺はきを取り直して、下駄箱に向かおうとした。
…が、何故かあの男子トイレに目がいってしまったのだ。
さっき崎原はここからトイレの中を覗くように見ていた。
一体なにを見ていたんだ?
俺は興味半分で、男子トイレに入っていった。見たところ、特に変な所もない。
強いていうなら、暗いというくらいだ。
なんだ、なんにもないじゃん。じゃあ崎原はただ、トイレの中を覗いていただけなのか?
俺は頭をかきながら、外に出ようとした…その瞬間!
俺の足に何かが当たった。
当たったことにより、空き缶が蹴られたような音がトイレに響く。
「なんだこれ?」
トイレの床に転がっていたのは、円柱の形のカンだった。
元はクッキーのカンか?
英語で文字が書かれているが、写真はクッキーだから、多分外国のクッキーだろう。
なんでこんなものが、こんな所に?
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