苦手だ!!

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俺は躊躇なく、カンの中身を見ようとのぞきこむ。 …なにかがいっぱい入っている。ごちゃごちゃとしていて、よく見えないがこれって…… 「写真か?」 そう。カンの中に入っていたのは、何十枚もある写真だった。 それも風景写真とかではなく、人物写真。 しかも知っている人ばかりの写真だった。 「おい……これって、俺のクラスの奴らじゃないか?」 どういうことだ。 なんでこんな所に俺のクラスの奴らの写真があるんだ? そこで俺はあいつのことを思い出した。 男子トイレを覗いていた 崎原 華奈のことを。 もしかしたら、このカンは崎原のものかもしれない。 崎原はまだ、そんなに遠くにはいってないだろう! 俺は軽やかなスタートダッシュを決め、下駄箱に向かった。
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