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「いっててぇ・・・・」
思い出した。
確か俺は、通学途中に見つけた光の玉に引きずりこまれてここに、空に放り出されたんだった。
「なんとか、怪我ないみたいだけど・・・。どこだ、ここ?」
あんなに高いところから落とされたのに、俺の体には傷一つ付いてなかった。
いつもならもっと考えて行動するんだけど、無理無理。
こんなに異常な事態に普段どおりに考えられるわけが無い。
ってことで、俺はとりあえずココが何処だか確認するために歩き出した。
「空から見た感じ、確かこの方角に町みたいなのがあったはず・・・」
周りは熱帯雨林かって突っ込みたくなるようなほど生い茂った森。
湿度とかも高そうだし、なにより熱い。
じめじめするから余計に熱く感じる。
北海道だと真夏くらいの気温だとおもう。
「だめだ、上脱がないと・・・」
流石にこんな気温の中、学ランなんて着てられない。
俺は直ぐに学ランを脱いで、ワイシャツ一枚になる。
因みに下はスラックス(夏用)だったから良かった。
冬用より生地が薄くて、風通しがいいんだ。
肩にかけてる鞄には学ランは入りそうに無い。
そんなスペースは無いみたいなので、とりあえず左手で持っていくことにする。
あー、太陽が厳しいよ・・・。
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