異世界フリーフォール!!

3/15
前へ
/28ページ
次へ
 「いっててぇ・・・・」  思い出した。  確か俺は、通学途中に見つけた光の玉に引きずりこまれてここに、空に放り出されたんだった。  「なんとか、怪我ないみたいだけど・・・。どこだ、ここ?」  あんなに高いところから落とされたのに、俺の体には傷一つ付いてなかった。  いつもならもっと考えて行動するんだけど、無理無理。  こんなに異常な事態に普段どおりに考えられるわけが無い。  ってことで、俺はとりあえずココが何処だか確認するために歩き出した。  「空から見た感じ、確かこの方角に町みたいなのがあったはず・・・」  周りは熱帯雨林かって突っ込みたくなるようなほど生い茂った森。  湿度とかも高そうだし、なにより熱い。  じめじめするから余計に熱く感じる。  北海道だと真夏くらいの気温だとおもう。  「だめだ、上脱がないと・・・」  流石にこんな気温の中、学ランなんて着てられない。  俺は直ぐに学ランを脱いで、ワイシャツ一枚になる。  因みに下はスラックス(夏用)だったから良かった。  冬用より生地が薄くて、風通しがいいんだ。  肩にかけてる鞄には学ランは入りそうに無い。  そんなスペースは無いみたいなので、とりあえず左手で持っていくことにする。  あー、太陽が厳しいよ・・・。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加