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崖の下のほうにドラゴンなんて凶悪な生き物を見つけてしまった俺は、もと来た道を引き返すことにした。
引き返すことにしたんだけど・・・・・。
「えっと、なにかごようかな?」
引き返す森からは、どうみても狼な生き物が五匹出てきましたとさ。
・・・・・えぇ、無理ゲーですやん。
前にドラゴン、後ろに狼って。
神様、一体私がなにをしたというのでしょうか?
ただちょっとばかしやんちゃしてただけじゃないですか。
それなのにこの仕打ち、酷いです。
「なんていってる暇はないのね・・・」
目の前の狼さんたち、よっぽどお腹が減っているのでしょうか?
ぐるるる、と牙をむき出しにしてジリジリと距離を詰めてきてますよ。
やめてっ!身長183cmにして体重が70kgの俺になにができるというんだ!
剣道やってたって、格闘技強制的に教え込まれてたって、本番は初めてなんだから!
優しくしてよ!
「だめだ、馬鹿なことしか考えられない・・・」
お父様曰く、ピンチのときこそ平常心を、なんていわれたのですが、無理そうです。
パニくって馬鹿なことしかおもいつかないっすよ!
「って、きたっ!」
とうとう、馬鹿なことしか考えれない俺の元へ、五匹の腹をすかせた狼さんが襲い掛かってきました。
いやいや、狼さんや、あんた等は赤頭巾ちゃんを追いかけてくださいよ。
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