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ぴぴぴ、ピーンチ!!
痺れを切らせた狼が一斉に飛び掛ってきた!
選択肢は、ってんなこと考えてる場合じゃない!
「とにかくよける!!」
一匹目は真っ直ぐ飛んできたので右へステップ、わき腹ギリギリで回避成功!
二匹目は足に来た!?・・・少し下がって、着地のところをねらってキック!おし!頭にヒット!
三匹目と四匹目は同時攻撃だって!?ここは、回し蹴りで二匹とも巻き込む!おらぁっ!
五匹目は・・・・こない、だと?
「がっ!?・・・くそ、一匹目か!」
五匹目に気を取られてる間に、最初に避けた一匹目が背中を抉ってきた。
あ、スッゲー痛いんだけど!!どうするよこれ!?
「うは、血とかでてるし・・・」
背中をさわってみると、べっとりと血糊が付いてきた。
自分の血がこんなに出るとか、初めての経験だ・・・。
「あ、なんか目の前が霞んで・・・」
やばい!血とか痛みとかで視界が、なんかぐらぐらってゆれてきてる・・・。
一匹目と五匹目が唸りながらこっちを見てる。
ほか三匹は、良かった目を回してるみたいだ。
「いちか、ばちか・・だな」
どっちにしろ、血とか何とかするにはあの二匹を殺すなりしなきゃ行けない。
だったら、やってやるさ!
崖下のドラゴンよりましだ!!
「くたばれぇええええ!!」
俺は狼二匹に向かって走り出した。
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