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次の日は朝一番で客先に向かわなければならなかった。
前の日の疲れから寝坊してしまった綾子は、
汚れた下着を変える余裕もなく急いで支度すると、
朝食もそこそこに客先へ向かう。
急いで着いたにもかかわらず、
客先担当者が前の打ち合わせが長引いており、
受付で1時間ほど待たされるというハプニングがあったが、
無事プレゼンを始めることができた。
浩一のプレゼンを初めて見た綾子だったが、
とにかく圧巻だった。
的確な説明や浩一実な姿勢、
営業としての熱意、
どれを取ってもこれほど見事なプレゼンは初めてだった。
何より声がすばらしく、
直接心に届く感覚に酔っていた綾子は、
ついつい画面更新のタイミングを忘れてしまいそうなほどだった。
【すごい…浩一さんってすごい人だったんだ…なにより声がセクシーだし…】
前日の自慰による背徳感を思い出し、
性的興奮すら感じてしまっていた。
【浩一さんの声、直接子宮に響いちゃう…】
プレゼンが終わる頃には、
腰に力を入れないと立ち上がれないほどだった。
プレゼンは成功に終わり、
客先からの内示を獲得することができた。
○菱電機には今までライバル会社が独占していたが、
この商談で市場に参入できるチャンスが広がった。
遅めの昼食を取りながら、
二人でささやかな祝宴を挙げる。
「浩一さん、すごかったです!いつもとは別人かと思うくらい格好良かったです!」
「おいおいwwいつもは大したことないみたいじゃないかwww」
「そんなことないですけどwww」
いつもの冗談を言い合っていたが、
急にニヤリと笑うと、
「でも別人と言えば綾子君も別人みたいだったよね?」
「えっ?」
「綾子君ってあんな声出すんだねww」
「!!」
咄嗟に反応できない綾子。
「俺も興奮しちゃってさwwなかなか寝付けなかったよww」
「さっきのプレゼンだってさ、綾子君感じてただろ?」
「そ、そんな…」
【どうしよう…私…】
まさかばれているとは思っていなかった綾子はパニックに陥り、
まともに言葉を発することすらできない。
真っ赤になって俯くことしかできない綾子をじわじわと追い込んでいく。
肉食獣が獲物を嬲り倒すように。
「しかし俺がオナネタとはwww」
「…」
「こうやって恥ずかしいことを指摘されているだけで感じてきてるんでしょ?」
「…」
綾子は否定できなかった。
妄想の中では何度も浩一に言葉責めされ、
何度も絶頂を味わっているが、
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