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旦那と付き合っている時「何これ?」と聞かれ、だめっ!と取り上げた一冊のノート。
私はノートを、上の押し入れに投げ入れた。
それは、昔けろとの出来事で嬉しいこと、悲しいこと、1日の出来事を書いていたノートだった。
でも…ある日そのノートがまた出ていた。
旦那は私がいない間に、全部読んでいたの。
それを読んだ以上、私がどれだけ、けろを好きだったのか伝わってしまっただろう。
破り捨てたのは、読まれたから。少し前に、姉にも読まれていた。
もう誰にも私の思い出に入ってきてほしくない。私の中だけにあればいい──
だから捨てた。
誰にも読まれたくない気持ちから小さく、小さく破った。
──泣きながら。
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