1人が本棚に入れています
本棚に追加
「歌恋は俺と付き合いたいの?」
静かになった私に先輩が優しく声をかけてくる。
「…じゃなくてっ、付き合ってもないのに…その…あの…っ」
「キスするのはおかしい?」
真っ赤になって続きが言えないでいる私に先輩がそうサラッと助け船をだした。
いや、決して助け船ではない。
私は余計に真っ赤になり、下を向いた。そして小さくコクンと頷いた
「―歌恋は確かな形がほしいのかな?」
先輩は私の顔を下から覗きこみながら言うから、私の今にも泣きそうな顔なんてバレバレだ
最初のコメントを投稿しよう!