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「…あのね、歌恋」
そう先輩が語りだしたのは
私がだいぶ泣き止んだ頃。
もう日差しはほとんど落ちて、部室はだいぶ暗くなっていた。
「俺ね、歌恋が好き」
「しってます」
そう返すと先輩は少し苦笑した
「うん。…だけど歌恋が思ってる好きと、俺がおもってる好きはちょっと違う」
やっぱり…やっぱり、そうじゃない。
先輩の好きは、私の好きとは違うんだ…
期待なんか、するんじゃなかった…
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