1人が本棚に入れています
本棚に追加
「あー、だから泣かないで?」
再び溢れ出す涙。
だって悔しいんだもん。
期待させるような甘い言葉を並べて、態度をとって。
それでいて違う、なんて…
先輩はヒドすぎる。
困ればいい、私が泣いて困ればいいんだ…先輩なんて…
「歌恋、勘違いしてる」
そんな私の涙を絡めとりながら優しく笑う先輩。
「…勘違いなんっ…んっ」
再び奪われた唇―…
先輩はほんとに何がしたい…の…?全然わかんな…いっ、
さっきよりも激しい口付けに
朦朧としていく意識。
いろんな感情が消し去られ、けっきょく今は先輩の熱い体温しか感じられなかった。
最初のコメントを投稿しよう!