アカエ様

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209: 本当にあった怖い名無し:2011/05/26(木) 23:51:52.03 ID:WgFZzPTu0 次の日、学校の授業の途中に校長に呼び出され 校長室で見知らぬおっさんに爺さんとC子の話を聞かれた。 そのおっさんは古い絵を見せてきて、その爺さんはこんな格好じゃなかった?と聞いてきた。 その絵にはみすぼらしい格好をして頭が不自然に三角な男と、 例の爺さんみたいなきれいな和服をきた男がが描かれていたので 俺はこっち和服の男の格好に似ていると答えた。 すると、おっさんはため息を一つ吐いて、校長にどうやらアカエ様ではないようなので これ以上の心配はないでしょうと言った。 校長も何か安心したような感じだった。 そのあと、俺を無視して、今年は豊漁になるだとか、 漁協からC子の家に見舞金を出すとか言う話をしていたが、 俺がまだいることに気づき、すぐに追い出され俺は授業に戻った。 C子は結局そのあと割りとすぐ死んだ。 C子の葬式では悲しそうなのはC子の家族だけで、 他の大人はみんなニコニコにしていてうれしそうな感じだった。 正直、俺もC子が嫌いだったので心のそこではうれしかったが、 今まで経験した葬式との違いにすこし不気味におもっていた。 俺の父親もC子の両親に、神様が持っていったようなものだから。 と変な慰めをしていたのを覚えている。 その年の秋は、あの時の盗み聞いたおっさんと、校長の話どおりここ数十年で一番の豊漁になった。 しかし俺の町以外の港ではそれほどでもなかったらしく、俺の町は大分潤ったらしい。 俺もA太もB朗も、栄養状態がよくなったせいかみんなころころと太った。
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