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しぶしぶ始めたとはいえ海の近くで変なくぼみとか一杯あって、
めちゃくちゃ楽しかった、てのを今でも覚えてる、危険な場所ってのは基本的に楽しいものだよね。
かくれんはじめて1時間くらいたったころ、A太が鬼だったんだけどC子がどうしても見つからない。
仕方なくかくれんぼを中断して三人でC子を探すことにしたが、なかなか見つからないから、
3人で手分けして探すことにした。
それでも見つからないからもうあきらめて帰ろうと思ったとき、
さっき調べても見つからなかった岩場のくぼみににC子を見つけた。
ただC子一人じゃなくてなんかやたらと立派な和服をきた爺さんが一緒だった。
ガキだった俺は、家の人間が迎えに来たから勝手にかくれんぼ中断しやがったなと
一瞬思ったが、どうも様子がおかしい。
普段は大人相手だろうが子供相手だろうがのべつまくなしに騒ぎまくるC子がやけにおとなしい、
和服の爺さんが何か話てるのにも反応せずに一点を見つめて動かない。
これはやべーんじゃねーのと思った俺は、幸い二人ともこっちに気づいてないようだったので
気づかれないように様子をうかがうことにした。
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