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――麻里side
「暑い~」
麻里はよっしーの試合を見に来ていた。
麻里達の学校の野球部はよっしーが入ってから、どんどん強くなっている。
野球部の目標は甲子園出場と言っていた。
去年はよっしーがけがで出れなくて、地区予選2回戦で負けてしまったらしい。
だから「今年は、先輩達を甲子園に出させたい」とよっしーが言っていた。
試合が始まり、最初は麻里達の学校が勝っていた。
けど、蒸し暑さと緊張か、よっしーは後半になるにつれボールの速度が落ちるし、打てなくなった。
麻里はそんなよっしーがほっとけなくて、気付けば
「よっしー!!頑張って!!応援してるから!!」
と叫んでいた。
丁度、吹奏楽の人、応援してる人、が静かな時だったから麻里の声は球場に響いて、よっしーにも聞こえたみたい。
よっしーは麻里の方を見ると、小さく頷いた。
それから巻き返してきたけど、試合が終わってみれば
7ー6
後、1点足りず、よっしー達は負けてしまった。
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