506人が本棚に入れています
本棚に追加
――康太side
笹山と帰りの道を帰っていたらチンピラが絡んできた。
はぁ~……
俺は面倒な事に巻き込まれたと思って逃げようとしたら一人のチンピラに腕を捕まれた。
「おいおい。金払ってくれねーと帰せないよ。」
俺はいらいらしながら
「は?あんたらに払う金なんて1銭たりとも持ってないんだけど。」
と言うと一人の男が殴りかかろうとしてきた。
俺はそれを避けようとしたがいきなり視界が暗くなった。
「天城くん!!危ない!!」
ゴッッ
鈍い音がしたと思ったら笹山が地面に倒れた。
「………え?」
俺は状況が理解できず地面に倒れる笹山を見る。
「やっべ。女殴っちまった。」
「うわ、動かねえぞ。死んでないよな?」
死んだ?
笹山が?
「……笹山!!!」
俺は倒れる笹山に駆け寄る。
笹山は動かない。
「………てめぇら……待て。」
後ろで逃げようとするチンピラを殴る。
ほら。
俺が大切にするものは消えていく。
離れてく。
笹山を守れなかった。
俺はそんな自分にいらいらしてチンピラ達を何度も殴った。
次第にチンピラ達は動かなくなっていく。
「………ハァ……ハァ……」
「ずみばぜんでじた。」
チンピラ達は足を引きづりながら逃げていった。
「笹山!!」
倒れてる笹山を抱き抱え俺は家まで走った。
最初のコメントを投稿しよう!