09.花火大会

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「えー……明日から夏休みなんだが……」 朝のHR、先生がそんな事を言うとどっと盛り上がるクラス。 明日から夏休み。 あっという間に夏休みになってしまった。 「あみたーん!夏休みいっぱい遊ぼうね?」 「亜美、夏休みの計画立てるよー」 HRが終わると俊也と絵美里が私の席に寄ってくる。 「うん!楽しみだね!」 私はそう言いながらふと天城くんの方を見る。 天城くんは周りの雑談を無視しながら勉強していた。 天城くんと私の距離は相変わらず変わっていなかった。 「康太、誘ったんだけどな「無理です。」って断られた。」 「本当に何があったの?」 絵美里が私の顔を覗き混んで心配そうにする。 私は作り笑顔で「なんにも。」とごまかした。
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