506人が本棚に入れています
本棚に追加
「えー……明日から夏休みなんだが……」
朝のHR、先生がそんな事を言うとどっと盛り上がるクラス。
明日から夏休み。
あっという間に夏休みになってしまった。
「あみたーん!夏休みいっぱい遊ぼうね?」
「亜美、夏休みの計画立てるよー」
HRが終わると俊也と絵美里が私の席に寄ってくる。
「うん!楽しみだね!」
私はそう言いながらふと天城くんの方を見る。
天城くんは周りの雑談を無視しながら勉強していた。
天城くんと私の距離は相変わらず変わっていなかった。
「康太、誘ったんだけどな「無理です。」って断られた。」
「本当に何があったの?」
絵美里が私の顔を覗き混んで心配そうにする。
私は作り笑顔で「なんにも。」とごまかした。
最初のコメントを投稿しよう!