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「どうぞ。」
「……お、おじゃまします。」
2回目の天城くんの家。
前は天城くんが急いで行ってしまうから追いかけるので必死であまり家の中を見ていなかったけど綺麗な家。
「あ、そのへんに座ってください。」
美佳ちゃんはそう言うとパタパタと台所へ向かって行った。
「美佳ねぇ~アイス~。」
私が美佳ちゃんに言われた通り座るといきなりドアが開いた。
「美空おかえり。」
そこには甚平を着た女の子がいて私を見るなり首を傾げる。
「誰ですか?」
「………あ、っと……」
「お兄ちゃんの友達。」
私があたふたとしていると美佳ちゃんがそう言ってくれた。
甚平を着た女の子はポンっと手を叩くと
「康にぃのお友達ですか!天城美空です!」
そう言って私の手を握るやいなや手をぶんぶんと振り回す。
「ちょっと……美空!亜美さん困ってるでしょ?」
「へぇ~亜美さんって言うんだ~」
「うん、笹山亜美。よろしくね、美空ちゃん。」
私がそう言って笑うと美空ちゃんもニッっと笑う。
「美空、自分の部屋行ってて。今から亜美さんとお話しするから。」
美佳ちゃんは私にミルクティーを出しながらそう言うと美空ちゃんは「了解!」と言って部屋を出ていった。
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