違和感

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実際、実践で慣らした俺達はジュニアの部で何度か優勝を獲得してたし、周りの奴らは内申がどうのとほざいていたが、嫌々部活を続けなくて良かったと思ってる。 『間もなく決勝戦を始めます。出場される選手の方は……。』 決勝のコールが掛かり、俺達は顔を合わす。 「ヨッシャ!いっちょやるべ!!」 顔の水を拭き取り、汗を絞った、まだ湿ったタンクトップを再び着る。 「オッケー!!行くぞ!!」 三人で拳を作り、ぶつけ合った。 気が合う仲間と、それなりに自尊心を育める空間。 気負わず、緩いテンポで走りながらも、何かに期待するこの瞬間を楽しみながら会場に向かった。
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