違和感

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「よぉ!久し振りだな。」 会場に現れた『フランキーズ』なんてふざけた名前の敵のメンバーは、俺達が一年の時のバスケ部の先輩方……つまり、俺達が部活を辞める原因になった奴らだった。 今は高校一年生。 しかし、一般の部と学生の部しか無い今大会ではこの年の差も仕方なかったし、実際今までの相手だって高校生ばかりだったからビビったりはしない。 ……けど、相変わらずの陰険さに闘争心に火はついた。 差し出された手は取らず、軽い会釈をした。 先攻後攻のジャンケンにさえ力が入る。 気迫(?)で勝ち取った先攻に流れをつかむ。 「ドロップアウトの連中が、どこまでやれるか見物だな。」 鼻で笑う先輩を睨む。
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