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僕の前には、黒いセーラー服に黒髪を靡かせて、白く細い手で血だらけの刀を持って立っている人影が見えた――…
「む…無刀…」
そう、無口で誰とも話さないあの無刀。
彼女はゆっくりと僕のほうを振り返る。
「………」
雪のように白い肌、血のような真っ赤な瞳。
はやり無刀だ。
「…鈍くさい男」
「は?」
「聞こえなかったの?ならもう一度だけ言ってあげる。鈍くさい男」
「いや、あの…え?」
「私が通りかかっていなかったら貴方、死んでいたわ」
「あ、あの…」
あれ、無口じゃねぇの?登場してからものすごい喋ってますけど!!
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