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「おっはよー!」
「………」
「おっは…」
「聞こえてなかったわけじゃねーよ」
朝からそのテンションは僕にはついていけない…
金口夏菜。情報部のエースで学校のことならほとんど知っている。茶色の前髪は中央を少しつまんで上でとめていて、長い髪を三つ編みしてリボンでとめている。白いシャツに赤いネクタイ、紺色のベストとスカート。膝までの黒い靴下に学生靴とまぁ、普通の女子高生の姿だ。
因みに、この私立赤月時計高校は制服の指定はなく、皆中学の時の制服で過ごしている。
「ねーねー圭介、昨日部活でね依頼がきたんだけどさ、これがまた難しくって…」
因みに僕の名前は鍵田圭介という
「ん?お前が手こずるなんて珍しいじゃねぇか。どんな依頼なんだよ」
「あ、うん。あの『無刀鞠亜』についてなんだけど」
「………」
ズッこけた
「大丈夫!?圭介!!どうしたの!?」
「大丈夫、大丈夫」
「そ?あのね、無刀鞠亜の秘密を知りたがってる子がいるんだよ」
「へ、へー。そんな奴がいるんだなぁ…」
「なんで棒読み…。今日の圭介どうかしたの?」
「いや、なんでもねーよ」
「でさぁ、圭介。無刀鞠亜の秘密、何か知ってる?」
「…いや、知らねぇけど」
因みに今、教室に無刀の姿はない。
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