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永田くんの好みは、「ゆるかわちゃん」ということをあたしは知っている。
だから、花柄の服を好んで買っているのだ。
もとから好きだった、ってのもないことはないが。
優奈の買い物も終わり、帰りの電車の中。
あたしは優奈と話さず、ケータイをいじっていた。
すると・・・
「ねぇねぇ、君かわいいねぇ☆カラオケ行かない?」
「おごるからさ!」
優奈が声をかけられている。
連れのあたしも誘われてるってことかな?
優奈は慣れているのか、
「あ~、ごめんね!今日用事があるの。」
なーんて言ってかわしている。
あたし暇だし、行ってもいいかな~。
「あたしは行けるけど。」
そういった瞬間、空気が凍った気がした。
「・・・は?」
「お前誘ってないんですけどw」
「俺らが誘ってるのは、このかわいいこ!」
ぼろんくそ言われてるし。
そんなあたしを見て、優奈は
「この子はあたしの友達。あたし誘ってるんだから、この子も誘ったことになるんじゃないの?」
と言っている。
すると・・・
「じゃあ誘わねえよ!」
って逆ギレして去って行った。
なんなのよ。いったい。
そりゃあたしは優奈にはかなわないけど・・・。
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