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「ただいまぁ♪」
うっきうきで帰ると、優奈が家にいた。
お母さんとも仲がいい優奈は、勝手にあたしの部屋に入れる権利をもっているのだ。
・・・なんで?
「今日遅かったじゃん!ずっと待ってたのに。」
そういって頬をふくらます姿がなんとも愛らしい。
さすが、人気雑誌「TEEN`s」のナンバー1モデル。
「ごめんごめん!委員会だったの。」
「そっかぁ~。お疲れ!」
永田くんが好きな事は、優奈に言ってない。
恥ずかしいし、失恋したりしたらそりゃもう笑われちゃうかもしれんし。
「でさ!今日撮影あって、スイーツもらったの。あたし苺系苦手だし、萌花食べない?」
「食べる!見せて~。」
そこにあったのは、最近有名なお店の苺ロールケーキだった。
しかも一本まるまる。
「うぅわぁ!美味しそう!」
「でしょぉ?萌花好きそうだし!千春さんと食べてね☆」
千春さんはお母さんである。
「うん!ありがとう!」
「いえいえ。じゃあね!」
そういって、優奈は帰って行った。
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